先日の記事の続き。
どうやったら水道凍結予防の水落としがきっちりできるのか、ですね。
ちなみに今回ここで紹介する水抜き方法は数日間家を空けることを想定した徹底的に水を抜く方法です。
どこまでやるかは家を空ける時間や環境によって各自判断してください。
この記事の手順で水抜き作業をすることによって完璧に水が抜けて凍結が起こらないという保証をするものではありません
正直、業者でも完璧に水を抜くってのはなかなか難しいんですが、
まずはとにかく水抜栓で水落としをしたら開けられる水栓(蛇口)は全部開けましょう。
水が出てこなくてもとりあえず開けてください。
これは、例えるなら水が入ったコップにストローが刺さってて、そのストローの吸い口を指で塞いだまま持ち上げると、
水がストローの中に残ったまま持ち上がりますよね?そして指を放すと水が全て落ちます。
これが水道管の中でも起こります。
空気を吸う場所がないと配管内が真空状態になり水がなかなか抜けないんです。
なんで、開けられる場所はとにかく全部開けてください。
次に混合栓のヘソ。
キッチンやお風呂が壁付けの混合栓の場合は、通称「ヘソ」と呼ばれる部分があります、ここを回します。
ハの字になっている部分に付いている丸い回せる部分をゆるゆるになるまで回すか外しちゃいます。(外した場合は絶対無くさないように!)
この部分は結構固く閉まっていると思うのでドライバーやペンチやプライヤーといった工具がないと回せないかもしれません。
この「ヘソ」はモノによってあったりなかったりします。
お風呂がシャワー混合栓の場合はさらに、シャワーホースを出来るだけ低い位置に下げ、ホースを振って中の水を抜きます。
このときサーモ付きの混合栓は水側にもお湯側にも目一杯温度調節ハンドルを回して、両方きっちり抜いてください。
シャワーホースはそのまま床に置いておきましょう。
次にキッチンや洗面台の下の収納部分。
ここに水抜用のバルブがある場合、洗面器のようなもので水を受けて抜きます。
あと、洗濯機のホースも出来れば外して水を抜きましょう。
ワンタッチで着脱できるタイプの場合、水栓先端に押すと引っ込む部品が付いていると思うので、
そこを押して水を抜いてください。
次はトイレ。
タンク付きの便器の場合、まずタンク内の水を全部流して捨てます。
トイレの給水配管にも水抜き用のバルブがあるようだったら開けてください。
トイレで凍ってまず壊れるのがウォシュレット。
がっちり凍ってしまうと高確率で破損し水漏れします。
なので説明書がある場合はそれにしたがって水抜き、ない場合はウォシュレットの下側や側面を頑張って覗いてみてください。
どこかにドライバーで回せそうな部分や水抜き出来そうな部分があるはずです。
続いてボイラー。
壁掛けボイラーの場合、本体下に水抜きのつまみがあります。
これを回して追い焚き機能付きの場合は追い焚きポンプ内も水抜きします。
据え置きタイプの場合は安全弁のレバーを上げ、排水バルブを開けて本体の水を抜きます。
これで大概の器具の水抜きは完了。
ここまでやればかなり安全です。
ここまでの水抜きに加えて寒冷地の住宅の場合、水抜栓の他にお湯抜き栓が付いていることがあります。
これがある場合は水抜栓同様お湯抜きしましょう。
湯抜き栓がなくても床下に湯抜き栓と同じ働きをするバルブが付いていることもあります。
賃貸住宅の場合は管理会社や大家さんも把握していないことが多々ありますので注意してください。
なかなか水抜き作業を文章で説明するのが難しいんですが、なんとなく伝わったでしょうか?
配管はとにかく、器具を凍結させるとかなり修理費が高くつくので、しっかりと水抜きの仕方を身に着けてもらえればと思います。
わからいことや質問等あればコメントしてもらえればアドバイスすることが出来るかもしれないので気軽にどうぞ。
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